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番台BLOG

山田としあきさんの気づきについて
2019-05-14
この取材を通して、気付かされたこと、考えさせられたことがいくつかあります。
今まで生業として淡々とこなしている日常の作業を、山田さんがしてくださるのを見ることで、銭湯の仕事を客観視でき、一つ一つをゆったりと見つめることができました。
いつもは時間に追われて、何気なく過ぎる風景や背景を、メインキャスター特有の感性で言われた素直な気付きがとても面白いなと、思いました。
たとえば、男湯と女湯の境の磨りガラスに着目され、見えるようで見えない。上がれば見えそう。だとか、脱衣場の境の仕切り戸の薄さに驚かれていて、感じ方が新鮮でした。
そういう男女の境は、人間が本来持っている倫理観や道徳観に守られており、私にとっては、全く心配ないものだからです。
次に気付きで興味深かったのは、毎日一番風呂のお客さんが、開店前30分も待たれてやっと入り、わずか10分くらいで上がられたことに引っ掛かられたところでした。
私も時にはもったいない気がして、石鹸などを差し上げたりしてしまいますが、この方にとっては、わずか10分でも満足なのです。
私たち現代人は、とかく数字で計る傾向がありますが、見えない満足感や幸せ感覚は、その人だけのものであり、みんな違って当然なのです。
しかし、ここに、このお客さんの、何か数字では表せない、私たちが忘れかけた感覚、貴い心が残っていることを気付かされた瞬間でした。
 
たかが銭湯、されど銭湯ですが、山田さんが沢山の疑問を投げ掛けられたように、もしかしたら、昭和の歴史を刻んできたこの銭湯や、銭湯に通う人たちの中には、私にもまだ見つけられていない、人間の大切な心や、尊い生き方など、大事な宝が沢山埋まっているのかもしれない。と気付かされ、そう思うと、これからの業務が楽しくなりそうです。
今後も継続できるように頑張っていきたいと思います。
 
平成生まれの息子たち四代目に受け継がれていくことを願って。
 
文化湯
〒745-0041
山口県周南市戎町3丁目11
TEL.070-1535-7916
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